国民の祝日・「体育の日」から「スポーツの日」へ

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「体育」から「スポーツ」へ

2020年より、毎年10月10日だった「体育の日」は、移動祝日(毎年10月の第二月曜)の「スポーツの日」に変更になりました。
全16祝日のうち唯一のカタカナ表記でもあり、他の祝日とはちょっと趣きの違う感じはしますが…、制定後3年経った今なお賛否両論あるようです。

元々「体育の日」は、1964年に開催された東京五輪の開会式が10月10日だったのを記念して、1966年に制定されたとのこと。この時代の「体育」のイメージからか、教育的な意味合いを色濃く感じます。

2020年の体育の日は、第2回東京オリンピック開会式を祝日とするため特例で7月24日に変更し、この機に名称も「スポーツの日」に変更。コロナ禍の影響で開催が1年スライドしたため、2021年もイレギュラーで7月24日となったが、それ以降は現在の移動祝日となっています。

教育的・封建的な香りのする「体育」改め、純粋に運動を楽しみ、世界中の人々とスポーツの価値を共有することを願って世界共通語「スポーツ」としたようです。「スポーツ」という言葉の語源は、楽しむ・遊ぶという意味のラテン語の「deportare」で、ストイックなイメージとは真逆のニュアンス。「スポーツ」という言葉の持つ響き自体はとても好きなんだけど、「体育」と日本語的には同義でもイメージはまったく変わるし、名称変更した背景も含め…現代ではちょっとイベント的な匂いを纏うような気も・・。

上下白の体操着でワイワイ運動会をやるイメージから、スポーツイベント&マーケティングのイメージへ。今の時代には合っているなとは思う反面、「国民の祝日」自体が持つ「昭和感」を一つだけが突き抜けた印象。因みに、「国体」は「国民スポーツ大会」になり、略して「国スポ」。やはり…ちょっと軽い感じは否めないかな。


国民の祝日(全16日)

・ 正月 ・・・・・・・    1月2日
・ 成人の日 ・・・・・    1月9日
・ 建国記念の日 ・・・   2月11日
・ 天皇誕生日 ・・・・   2月23日
・ 春分の日 ・・・・・   3月21日
・ 昭和の日 ・・・・・   4月29日
・ 憲法記念日 ・・・・     5月3日
・ みどりの日 ・・・・     5月4日
・ こどもの日 ・・・・     5月5日
・ 海の日 ・・・・・・   7月17日
・ 山の日 ・・・・・・   8月11日
・ 敬老の日 ・・・・・   9月18日
・ 秋分の日 ・・・・・   9月23日
・ スポーツの日 ・・・   10月9日
・ 文化の日 ・・・・・   11月3日
・ 勤労感謝の日 ・・・ 11月23日