若者の基礎体力、「昭和生まれ」vs「平成生まれ」

昭和生まれの古い価値観とタフネス

昭和生まれ・平成生まれを比較した時に、昭和組の方が基礎体力があるのではないか、と思うことが最近多いです。あくまで、自分の周りのメンバーという極めて狭い中での主観なので、実態は全く異なるかもしれませんが・・・。

最近、会社の若いメンバー(平成生まれ)の病欠が目立ちます。勿論、具合が悪ければ休むのは当然の権利であり、業務を強いることは100%ありません。ただ・・、例えばコロナやインフルエンザにかかった・高熱で出社できる状態でない等であれば「お大事に!」と心から言えるのですが、微熱で身体がだるい・頭痛がひどい等、つらさの程度を本人しか分かりえない漠然とした病状で頻繁に休まれると、本人的には辛いはずなので無理は言えないけれど、「自己管理しっかり!」と思う時もあります。

対して、「昭和生まれ」の代表として自分自身に置換えてみると、多少身体がだるくても、そんな曖昧な病欠報告はできないだろうと考え、這ってでも会社に行ってしまうかも。飲み会の翌日はどれだけ酷い二日酔いでも「いつもより早く出社」しろ、という前時代的な教え(?)を新入社員の頃に受けた記憶もあります。そんな古い感覚が、若い世代からみると「社畜」と映るのかもしれませんが、単なる精神論ではなく実際の「基礎体力」も時代とともに低下していないでしょうか?どちらがいい悪いではなく、幼少期における生活環境も遊びも激変しているので、身体形成への影響があっても不思議ではありません。


昭和生まれ・平成生まれの幼少期

<昭和生まれの幼少期>
・ 真夏でも、真冬でも、遊びは「外」が中心。
・ 家で遊ぶ時も、とにかく動く・しゃべる。
・・・・・・・・(スマホもPCもないので)
・ 室内も空調は不十分、扇風機やストーブで我慢。
・ 食べ物の好き嫌いはNG、出された物はいただく。
・ 落とした物も拾い食い、神経質にならず大らか。

<平成生まれの幼少期>
・ ゲームの普及で、遊び場は自然とインドア中心。
・ 画面に向き合う遊びが増え、運動量は減少。
・ 優れた空調家電で、自分の部屋は快適そのもの。
・ 自主性を尊重し、嫌いな物は食べなくてもOK。
・ どこでも殺菌がしっかりされたクリーンな環境。

文部科学省より、興味深いレポートがありました。

調査結果:平成の体力・運動能力の推移について

学生時代の部活、当時は理不尽と感じた猛烈な練習も、あのような経験を重ねたおかげで今の強い自分があるのだと懐かしく振返ることができます。最近の部活は指導方針も変わり、クラブチーム化しているところも多いと聞きます。技術指導のレベルや環境は昔より格段に進化していると思いますが、反対に失われたものもあるのではないか・・と感じます。