日本の「数」の単位、涅槃寂静から無限大数まで
江戸時代に生まれた「数」の単位
子供の頃に、興味本位で覚えた「数」の単位。当時はやみくもに機械的に暗記して悦に入っていましたが・・・、いま改めて見てみると中々、意味深そうで興味深い名前が並んでいます。もともとは、江戸時代の数学者だった吉田光由の著作「塵劫記(じんこうき)」で、中国・印度から渡ってきた呼称を整理されたもののようで、仏教的な香りのする名称が並んでいるのも納得できます。その内容は以下となります。
1~最大数へ
・ 一(いち)
・ 十(じゅう)
・ 百(ひゃく)
・ 千(せん)
・ 万(まん)
・ 億(おく)
・ 兆(ちょう)
・ 京(けい)
・ 垓(がい)
・ 杼(じょ)
・ 穣(じょう)
・ 溝(こう)
・ 澗(かん)
・ 正(せい)
・ 載(さい)
・ 極(ごく)
・ 恒河沙(ごうがしゃ)
・ 阿僧祇(あそうぎ)
・ 由他(なゆた)
・ 不可思議(ふかしぎ)
・ 無限大数(むげんたいすう)
1~最小数へ
・ 一(いち)
・ 分(ぶ)
・ 厘(りん)
・ 毛(もう)
・ 糸(し)
・ 忽(こつ)
・ 微(び)
・ 繊(せん)
・ 沙(しゃ)
・ 塵(じん)
・ 埃(あい)
・ 渺(びょう)
・ 漠(ばく)
・ 模糊(もこ)
・ 逡巡(しゅんじゅん)
・ 須臾(しゅゆ)
・ 瞬息(しゅんそく)
・ 弾指(だんし)
・ 刹那(せつな)
・ 六徳(りっとく)
・ 虚空(こくう)
・ 清浄(せいじょう)
・ 阿頼耶(あらや)
・ 阿摩羅)あまら)
・ 涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)