サッカーのレフェリー、収入はどのくらい?

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険しい、Jリーグ・レフェリーへの道

サッカー審判員になるには、JFA公認の資格を取得する必要があります。1級から4級までグレードが分かれており、各級毎に担当できる試合のグレードが定められています。

  • 1級 ・・・ Jリーグ等、プロの試合まで
  • 2級 ・・・ JFAが主催する各種地域の公式戦まで
  • 3級 ・・・ 都道府県サッカー協会の公式戦まで
  • 4級 ・・・ 小中高の地域の公式戦まで

Jリーグで笛を吹くためには、1級の資格が必要で、1級を取得するには、2級取得後2年以上の経験を積んだ上で、各地域協会のサッカー協会から推薦をもらう必要があります。さらに年齢も34歳以下と定められていて、Jリーグ審判員は経験・身体共に厳しい基準をクリアした、選び抜かれたエリートレフェリーといえます。


Jリーグ審判の収入はどのくらい?

審判の収入は、固定給でなく、担当した試合ごとに報酬が出る歩合制となっています。試合数の実績を積むためには、よいレフェリングをして信頼を得る必要があるので、選手同様、1試合1試合が、自身の力を試される真剣勝負の場といえるでしょう。

実績による個人差はありますが、一般的な試合ごとの平均報酬は以下のようです。正直なところ、想定より「低い」印象でしたが、共にゲームを創る選手の平均年俸と比較すると、J2以下は妥当かもしれません。

ただ個人的な見解ですが、J1レフェリーについては報酬を大幅に引上げ、その代わり、スキルの底上げの強力な促進・ミスジャッジへのペナルティ実施など、他カテゴリーのレフェリーと一線を画す運用にしてもいい気がします。トップのクオリティが上がれば、結果としてJ2以下の底上げにも繋がるのではないでしょうか?

  • J1(主審)・・・ 約120,000円
  • J1(副審)・・・ 約60,000円
  • J2(主審)・・・ 約60,000円
  • J2(副審)・・・ 約30,000円
  • J3/JFL(主審)・・・ 約20,000円
  • J3/JFL(副審)・・・ 約10,000円

試合を創る重要な役割とリスペクト

私自身、4級の資格をとり、小学生の地元の公式戦でレフェリーをしていましたが、小学生の試合とはいえ、選手たち・ご家族たちの試合に賭ける想いをヒシヒシと感じ、微妙な判定のときには、それなりのプレッシャーはありました。

それが・・・、数万人の観衆、湧き上がる大歓声の中で、ヒートアップする選手たちに囲まれながら、冷静にゲームをコントロールするレフェリーにはリスペクトしかありません。人間の行うことなので当然ミスは起こり得ますし、「ジャッジ・リプレイ」で取り上げられ話題になるような「誤審」も0%にすることは不可能だとは理解しています。ミスを非難することは簡単ですが、「審判は神様ではなく、共に試合を創るパートナー」という意識で、選手・審判・サポーター・皆でリスペクトし合えれば最高ですね。

Jリーグが発足した1991年以降、メディアの露出増を追い風に、サッカーファンの目もレベルが上がってきました。ストライカーからゲームメーカーへ、ボール保持者からオフザボールの選手たちへ、そして選手以外の監督・マネジメントにまで、興味の対象・目線の幅が広がっているのを感じます。いよいよ次はレフェリーが脚光を浴びるフェーズが来るのではないでしょうか?「推しレフェリー」を観にスタジアムへ行く、なんて日も近いかもしれません。