投資と消費と浪費、ボーダーラインは?
お金を遣うパターンは何通り?
お金の遣い途は、大きく3つに区分されます。
・ 浪費 < 消費 < 投資
これをもう少し掘下げると、下記の5つに分けられるそうですが、中でも一番「割がいい投資」は、自己投資とされています。自分自身の、経験・知識・知見・スキルは、一生誰にも奪われることのない貴重な無形資産で、自身の武器になると同時に、人生を豊かにしてくれるものでもある、という考え方です。
・ 浪費
・・∟ 必要以上に贅沢な出費・無駄な衝動買い
・ 消費
・・∟ 家賃&食費等、日々の生活に必要な出費
・ 貯蓄
・・∟ 現在&将来いずれにも出費をしない状態
・ 投資
・・∟ 意図的に、将来のリターンを見込んだ出費
・ 自己投資
・・∟ 自分自身を磨き、幅を拡げるための出費
浪費と自己投資のボーダーライン
ただ、考え方ひとつで「浪費」は「自己投資」へ都合いいように転嫁できるので注意が必要かもしれません。未知な土地で見聞&刺激を得られる旅行も、目的を持たずただ贅沢三昧の旅では単なる浪費。食事は生活の中の大切な営みですが、本物に触れるという建前でやみくもに贅沢な食事をするのも浪費。読書はコスパの高い自己投資ですが、買ったはいいけど手を付けない(いわゆる積読)のであれば…これも浪費でしょう。
自己投資と浪費を分けるボーダーラインは、自分自身の目的がはっきしているか、そのために必要なものなのかどうか、という点だと思います。先ほどの食事に対する過剰な出費も、例えば料理に関わる世界で生きていく覚悟を決めた人にとっては、かけがえのない「自己投資」になり得るし、そうでなければ娯楽の域を出ず、程度によっては「浪費」かもしれない。
最近では、心のゆとりに繋がる「旅行・趣味」等に対する消費を、「空費」と分けて呼称するケースもあるようです。